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愛しのダメ男は無害or有害? 判別するための小説3選

2015.05.10 MAY 12:00
『婚活1000本ノック』南 綾子 新潮社 1500円『婚活1000本ノック』南 綾子 新潮社 1500円『ニシノユキヒコの恋と冒険』川上弘美 新潮文庫 490円『潤一』井上荒野 新潮文庫 400円

友人たちに否定されても、ダメ男ばかり好きになってしまうあなた。大切なのは、ダメな部分が、人にとっては問題でも、自分にとっては問題がないかの見極めです。プレイボーイとダメ男が登場する小説で、共感しつつも我が身をもう一度振り返ってみましょう。

■『婚活1000本ノック』南 綾子
心の底から結婚したい! と願いつつ、どうにも外見を重視してしまいがちな主人公が、本気で婚活に挑む長編作。作者の実体験が投影されているだけに、女子の本音と婚活の理想と現実がリアルすぎて震えます。同時に、ずっと目を逸らしてきた自分自身と向き合うきっかけにもなるはず。新潮社 1500円

■『ニシノユキヒコの恋と冒険』川上弘美
息をするように甘い言葉を口にして、見目麗しく清潔で、少年ぽさを失わず、いつでもどんな女性でも、優しく抱けるニシノユキヒコとは、結局のところどんな男だったのか。関係を持った、年齢も立場も異なる10人の女性が語り尽くす連作集。ダメ男好きの心を直撃&感嘆必至です! 新潮文庫 490円

■『潤一』井上荒野
住所も仕事も定まらず、女たちの間を流れたゆたい続ける伊月潤一26歳。<私(わたし)が潤一に会ったのは>で始まる14歳から62歳までの9人の女たちと、潤一自身の告白から、その姿を描き出す連作短編集。同じ「ダメ男」でもニシノユキヒコとはかなり異なるタイプ。読み比べもおススメ! 新潮文庫 400円

写真・土佐麻理子

※『anan』2015年5月13日号より

(by anan編集部)