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あなたは年下男をどう育てる? 小説で味わう大人の女の恋愛

2015.07.03 JUL 22:00
『シェリ』コレット著 ¥660(岩波文庫)『シェリ』コレット著 ¥660(岩波文庫)『ばかもの』絲山秋子著 ¥430(新潮文庫)『よるのふくらみ』窪 美澄著 ¥1,400(新潮社)

「年下男×年上女の小説内カップルは、素直になれないゆえにすれ違うことも。恋愛ベタでままならないからリアルで、身につまされたりします」

そう年下男子との恋を描いた小説の魅力を語るのは、多数の女性誌などで文芸関連を手掛けるライター・三浦天紗子さん。女性のジレンマを描くものや切ない想いに涙する名作たちを教えてもらいました。

■『シェリ』/コレット著 ¥660(岩波文庫)
24歳差の愛は成就するのか、最後まで目が離せない! 公称49歳の元高級娼婦・レアが、25歳の恋人“シェリ”を甘やかしながらも、男ぶりに磨きをかけていく物語は、何と1920年に書かれたもの。「最後は本心をひた隠し、身を切られる思いで“大人の女”としてふるまうレアの気持ちが、果たして25 歳の男にわかるかどうか…! 終盤に走る緊迫感は圧巻です」(三浦さん)

■『ばかもの』/絲山秋子著 ¥430(新潮文庫)
8歳年上の額子にフラれ、アルコール依存症になったヒデと、ヒデを捨て結婚した額子。紆余曲折を経て再会をした二人の恋を描く。「互いに本心を見せない様子がじれったい。二人にとって『ばかもの』は愛の言葉で、ヒデが最後に言うそれがとてもいい。額子に惚れて成長したんだと、じんときます」(三浦さん)

■『よるのふくらみ』/窪 美澄著 ¥1,400(新潮社)
兄と結婚する予定のみひろに、想いを寄せてきた弟の裕太。彼の恋心があるきっかけで爆発し、3人の人生が大きく動き始める。「実は裕太には、みひろとは別に“愛とは”を教えた運命の女性がいます。彼の中に“美しいあの人”として存在するその女性の言葉が彼に愛の本質に気づくきっかけを与えるんです」(三浦さん)


※『anan』2015年7月8日号より。写真・加藤 淳

(by anan編集部)