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「都合が悪い女のほうが愛される」社会学者の“本命彼女”論とは

2015.08.30 AUG 22:00
「“都合が悪い”女のほうが、大切にされます」と田中さん。「“都合が悪い”女のほうが、大切にされます」と田中さん。たなか・としゆき 武蔵大学社会学部助教。男性学・キャリア教育論を担当。著書に『<40男>はなぜ嫌われるか』(イースト・プレス)、『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)などがある。

2番目ではなく、彼の“本命彼女”になるべく、あれこれ努力を重ねている人も多いのでは?もし、あまり成果が上がっていないのなら、その頑張りが“正しい”ものか一度疑ってみる必要がありそうです。

武蔵大学社会学部助教で、男性学・キャリア教育論を担当する田中俊之さんに詳しく教えていただきました。

「女性は本命彼女になるため、“彼に告白をさせるようにお膳立てをしなきゃ”とかモテるために頑張ってしまいがちなのですが、実は、ここに落とし穴があるんですね。気持ちを惹くために都合のいい女になってしまうと、なめられるだけ。一度、上下関係ができて彼がリードすることが当然になると、女性の意見は通りづらくなる。

たとえ付き合えたとしても、ちょっと文句を言えば“面倒くさい”などと別れ話に発展したりと、大切にされない可能性が高くなります。それよりも男性にとって少しくらい都合が悪い女性のほうが、最終的には愛されるんですね。迎合するのではなく、厳しい意見を言ったり自由な振る舞いをして、支配下に入らないことが大事」

“セフレになりやすい…”という悩みを抱える女性にも同じことが言える、と田中さん。

「彼の機嫌をうかがって、セックスを受け入れてしまうからダメなんです。“思い通りになる女性”として認定され、本命から、どんどん遠ざかりますから。男は努力なく手に入るものを大事にしません。簡単にやらせなければ、男性にとって、最初は下に見ていた女性の格が上がることもありますよ」

また、男性=リードすべきという考えが、相手にとって大きなプレッシャーとなってしまっていることもあるという。

「以前と比べると不景気のため、男性も給料が減っています。それにもかかわらず彼らの頭の中や社会には、“家庭の経済は男が支えるもの”という考えが根強く残っている。そのせいで、自分の給料では家庭を持つことが難しいと悩んだり、なかなか結婚に踏み切れないという状況があるんですね。

だから女性が経済的に自立をしていたり、お金のことを男性任せにせずサポートしてあげるなど理解を示してあげるだけで、男性は相当救われると思います。そういう、意識も経済事情もきちんと自立している女性こそが、現代の男性に求められているのではないでしょうか」

◇たなか・としゆき 武蔵大学社会学部助教。男性学・キャリア教育論を担当。著書に『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト・プレス)、『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)などがある。


※『anan』2015年9月2日号より。写真・岡本あゆみ(人物)Paolo Cipriani(猫) 文・重信 綾

(by anan編集部)