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きのこ帝国の新作 誕生の秘密は「大好きなのに、猫アレルギー」?

2015.12.03 DEC 22:00
きのこていこく メンバーは写真の佐藤千亜妃(V&G)ほか、あーちゃん(G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(D)。大学時代に結成され、今年4月にメジャーデビュー。来年3月から9都市を回るワンマンツアーを行う。きのこていこく メンバーは写真の佐藤千亜妃(V&G)ほか、あーちゃん(G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(D)。大学時代に結成され、今年4月にメジャーデビュー。来年3月から9都市を回るワンマンツアーを行う。Major 1st Album『猫とアレルギー』¥2,800 メジャーデビュー曲「桜が咲く前に」など12曲収録。佐藤さんの描く、曲それぞれが持つストーリーに心が共鳴するはず。(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)

インディーズ界きっての人気バンドだったきのこ帝国が、メジャー第一弾アルバムをリリース。バンドを代表して、全ての楽曲を手がける美貌のボーカリスト・佐藤千亜妃さんに、不思議な名前の新作『猫とアレルギー』についてお聞きしました。

「タイトル曲の『猫と…』は近所を散歩していて子猫たちを見かけたときに浮かんだ曲です。実は私は猫が大好きなのに、猫アレルギー。好きなのに触れない、近づけないというその切なさを人間関係に当てはめて描きたいと思いました。アルバムも、この曲の持つ世界観を中心に1年かけて作っていきました」

冷たい手触りのイノセントな歌声ではあるけれど、その内側に熱いものを感じる佐藤さんの歌声。タイトル曲から始まる12曲それぞれが持つ物語に、共感というより、知らず知らずに引き込まれる感じを味わう。

「このアルバムは過去の作品以上に、メロディの強さを殺さないようなバンドのアレンジを意識しながら作っていきました。歌声が物語をかき立てる、と感じてもらえるのがいちばん嬉しいです」

大学時代に女性2人、男性2人で結成したバンドは今年で8年目。当初は佐藤さんが作詞作曲、アレンジからギターのリフまで決めていたが、今回は4人で自由に作り上げた。「特殊なバンドなのかもしれません。例えばドラムなら私の歌にひっついてくれるように叩いてくれます。その相性が合わないと聴いていても気持ち悪いものになる。私の歌に合わせてくれる歌心のある素晴らしいメンバーです」

そんな4人が創り出した最新作『猫とアレルギー』は、「忘れられない日々を思い起こさせるアルバム」と佐藤さんは言う。

「ずっと好きな人や、失っても忘れられない人、忘れられない日々。そんなあれこれを思い出す場面が多い作品になりました。雨の日におうちで聴くとか、寝る前にじっくり落ち着いて聴いてくれるといいな、って。聴く人がそれぞれの世界観や価値観に身を委ねて、音から景色が浮かぶように聴いてくれたら、嬉しく思いますね」

それにしてもバンド名“きのこ帝国”には若干の後悔があるそう。

「ひどい名前ですよね、音とのギャップがありすぎて(笑)。尊敬するバンド“ゆらゆら帝国”から拝借して、ライブに出るために急きょ“きのこ”を付けたまま、8年経ってしまった…。名前では少々損していますが、音で挽回できると思っています」

◇きのこていこく メンバーは写真の佐藤千亜妃(V&G)ほか、あーちゃん(G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(D)。大学時代に結成され、今年4月にメジャーデビュー。来年3月から9都市を回るワンマンツアーを行う。

◇Major 1st Album『猫とアレルギー』¥2,800 メジャーデビュー曲「桜が咲く前に」など12曲収録。佐藤さんの描く、曲それぞれが持つストーリーに心が共鳴するはず。(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)


※『anan』2015年12月9日号より。写真・内山めぐみ スタイリスト・森山優花(S‐14) 文・北條尚子

(by anan編集部)