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『あさが来た』で大注目の山内圭哉 新作舞台は母親役!

2016.01.21 JAN 20:00
やまうち・たかや(左) 子役を経て、‘92 年に劇団笑殺軍団リリパットアーミーに入団。その後、舞台を中心にドラマ、映画などにも出演。現在、ドラマ『あさが来た』(NHK)に出演中。いわい・ひでと(右)‘03年に劇団ハイバイを結成。自ら脚本・演出を手がける。‘12年に『生むと生まれるそれからのこと』で向田邦子賞、翌年『ある女』で岸田國士戯曲賞を受賞。

自らの体験を俯瞰し、シニカルな笑いを交えて描くハイバイ・岩井秀人さんの舞台。新作『夫婦』の題材は、高圧的だった実の父親の死だ。今作では、ドラマ『あさが来た』でおなじみ、山内圭哉さんがハイバイに客演、岩井さんの母親役を演じる。

* *  *

岩井:僕は、観客として一方的に山内さんを観ていて、いつか出てもらいたいとずっと思っていたんですよね。何というか…どこか自分と役との間に距離を置いている感じがあって、そこにすごく共感するんです。

山内:それは、俺がどこかで「たかが演劇」って思っているからかもしれない。情感たっぷりに朗々としゃべる気恥ずかしさってあるでしょ。

岩井:そう。僕もそれ、あるんです。たぶん、演劇を信じすぎてないんじゃないですか。そこが自分とすごく近い気がしていたんです。

山内:そうやね。今回の戯曲を読んで、岩井君と自分の面白いと思っているところが近いなって思って、めっちゃ安心したんです。例えば、一緒に電車乗ってて、「あのオッサンの鼻、めっちゃおもんない?」って言った時、一緒におもろがれる人。ただ、その鼻のどこを面白がってるかが違うのが、また楽しいところで。

岩井:いま稽古していて、ある瞬間、お母さんが可哀想で仕方ないと思うのに、ふと、山内さんのすね毛が気になってしまうっていうような、面白い瞬間っていうのがあるんです。それはある意味、僕らはそこまでシリアスにできません、って宣言しているようなものでもあるんですよね。

山内:そういう演劇との距離のとり方が似てるんだろと思うわ。

岩井:ただ、すっごい深刻な経験を、笑ってもらいたくって芝居を作ってるくせに、笑いが起きると、「こいつらマジかよ」ってめっちゃ腹立つ瞬間っていうのがあるんです。

山内:(笑)。それって、岩井君独特の浄化のさせ方なんやろうね。たぶんこの芝居、自分の家族をちょっと俯瞰できる年齢になっている人やったら、めっちゃ面白がれると思う。

岩井:どの家族にだって、面倒なところってあると思うんですよ。そこをね、笑ってもらえたらいいですね。

◇『夫婦』 家族の前で暴君のように振る舞う父親を嫌って、家を離れていた岩井は、突然、父親が危篤という連絡を受け動揺する。病院で久々に会った父親は、まるで別人のような姿で…。1月24日(日)~2月4日(木) 池袋・東京芸術劇場 シアターイースト 作・演出・出演/岩井秀人 出演/山内圭哉、平原テツ、川面千晶、鄭亜美、田村健太郎、高橋周平、猪股俊明、菅原永二 前売り3500円 当日4000円(共に税込み) ハイバイTEL:080・6562・4520(10:00~20:00) 2月13・14日に北九州公演あり。

◇やまうち・たかや(左) 子役を経て、‘92 年に劇団笑殺軍団リリパットアーミーに入団。その後、舞台を中心にドラマ、映画などにも出演。現在、ドラマ『あさが来た』(NHK)に出演中。いわい・ひでと(右)‘03年に劇団ハイバイを結成。自ら脚本・演出を手がける。‘12年に『生むと生まれるそれからのこと』で向田邦子賞、翌年『ある女』で岸田國士戯曲賞を受賞。


※『anan』2016年1月27日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)